チェリーの暮らし

日々の気になることつれづれ

映画「アウトバーン」は、邦題であった

「マッドマックス~怒りのデスロード」以来、大注目のニコラス・ホルトの新作を観てきました。


脇を固めるのが、ベテラン中のベテラン、アンソニー・ホプキンスベン・キングズレー。タイトルと宣伝ポスターの印象で、カーアクション満載の映画かと思ったら、これが随所、随所で大爆笑のおバカ映画でございました。

 

とにかく、ベン・キングズレーの怪演には、これがあのガンジーやった人???って疑うほど驚かされたのです。

 

勿論、ホプキンス「レクター博士」もいつも通りの狂気をはらむ悪役っぷりを見せてくれるのですが、私はベン・キングズレーにやたら笑わせてもらったので彼に軍配かな?


ストーリーはどこにでもある類型的なモノなのですが、首を捻るのは、主要出演者は全員イギリス人なのに主人公二人がアメリカ人の役。

 

何で?何でーー?ホルトの話し方もやっぱりイギリス人っぽいのに、もうそこからして不思議な設定なのです。彼女を救うためなら、何だってやるぜ!って感じで悪行に戻り、それを狙う一味に命を狙われカーアクションを交えての銃撃戦となるのです。・・・が、やたらめったら発砲するのですが、これが全くホルトに当たらない。

 

何発、何十発撃っても、車は破壊されるのに彼には当たらない。もうこのあたりから笑いっぱなしとなります。「アウトバーン」は確かに出てきます。車もベンツ、ポルシェ、シトロエン、などなどマニアにはたまらないのが次々とホルトに乗り継がれていき、カーチェイスもまずまず迫力があるのですが、これの原題は「Collide」、衝突するという意味です。確かに、こっちの方が納得するタイトルだよなあ。だから、アウトバーンというタイトルはしっくりこないのは当たり前なのでした。

 


最近の映画の邦題は、原題とかけ離れているものが多くガッカリすることが多いのですが、今回もまたその一つに加わってしまいました。

 


でも、でも、ニコラス・ホルトはカッコいいし、相手役のフェリシティ・ジョーンズはキュート。散々笑った挙句に終わったら何だったの?って感想しか残らないのですが、ベン・キングズレーのハジケっぷりを観る価値はあります。「トゥルーロマンス」を思い出しちゃいました。アメリカのドンパチ映画とは違う、イギリス・ドイツ合作映画です。